丁番のはなし
扉の不具合
丁番 あるいは 蝶番

壊れた場合
家具の扉は普通、丁番(ちょうばん)という金物で本体とつながっています。丁番には様々な種類があり、目的や形状によって選ばれます。
頻繁に開け閉めする扉、いつも使っている扉ほど丁番の不具合は多くなります。これは、使われている金物(丁番)の金属疲労を考えれば容易に想像できます。疲労が重なって壊れてしまった場合、修理は困難ですので、同じものを探して後日の取付けということになります。
調整の狂い
比較的新しい丁番には、扉の位置を調整する機能が付いていて、扉を左右・上下・前後に微調節することができます。長期に渡って開閉の振動が加えられると、この調整ネジや丁番そのものを止めているネジが緩んできます。結果、扉と本体の隙間が狂ってしまい、様々なトラブルとなります。
しかしこれらの不具合は、丁番が壊れてさえいなければ現場での修正が可能です。調整は微妙なもので、ネジの半回転ほどでも扉同士がこすれて、開かなくなったりします。経験も必要ですが、理屈を理解すれば誰でも調節することが出来ます。
古い家具の扉
古い丁番では調整機能が付いていないことが多く、補修はもっぱら「取付け位置」の微妙な変更という手法になります。加えて重要なのが、家具の水平や垂直を見直すこと。まっすぐにしてあげることで、開閉のトラブルの多くは解決します。
古い丁番はほとんどが製造中止と考えてもいいほど、同じ物を見つけ出すのは困難です。こんな時は、いちばん「働き」が近い丁番を探して交換します。この場合、扉側や本体の木部に修正を加える必要も出てきます。

